夢の終わりに虹の橋を渡ってみる
夢の終わりに虹の橋を渡ってみる。ぼくたちの孤独にも互いに分かちあえるものがあるはずなんだ。皆で集まり輪になった。
祖父の家のふるいテレビは革命前夜の広場を映していました。五歳のわたしはガス燈に照らされた群衆のなかに〈わたし〉がいることをちゃんと理解していました。夜が明けるまで起きていようと思いました。でも、いつのまにか眠ってしまいました。予感の只中で、わたしはいまも〈わたし〉を探しています。
言葉は大地を浸食して深い谷になる。膝を折り、こわごわ覗き込んだ。畏れと好奇心が振り子のように揺れた。
道はどこに? 道は至る所に…… 生きることの切実さがあった。
詩作メモ
この作品は4つのパートのうち1~3を2018年1月に書いた。その後、いくらかの休止期間を経て、7月に最終パートが書かれ完成した。
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