わたしは語りたいと思うのだ
わたしは語りたいと思うのだ
なにかを指し示すためではなく なにかを引き継ぐためでもない
さんざめく声たちとの交感のために 語りたいと思うのだ
昨夜見た夢が世界を浮遊させるさまを 語りたいと思うのだ
わたしたちの〈生〉が束の間の歌曲のようなものだとしても
人生が語るための精緻な庭園だとしたら 素敵だと思わないか?
庭園には明るく澄んだ瞳の子供がひとり遊んでいて
その子が語るための言葉と順路を教えてくれる先生だとしたら
素敵だと思わないか?
詩作メモ
旧ブログ(2014年8月以前)の詩。
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