熱くて濃い珈琲は
熱くて濃い珈琲は飲みすぎに注意しよう
ふいに むかしのことが思い出されて なんだかつらくなる
どうしてだろうね? (熱くて濃い珈琲は三日に一度にしよう)
あの頃そうだったように (いつもそうだった)
見ることの親密さのなかに こころが融けてゆく素朴があった
地下道の欠けたタイルの壁にも 互いに分かちあえるものがある
そのようにして はじめて語れるものがあるはずなんだ
なにかをくぐり抜けたあとの自由自在みたいなものかもしれない
忘れることの出来ないもの まだたくさん ここにアルヨ
詩作メモ
センチメント(感傷)は表現の場に於いて敬遠されることがおおい。でもわたしは、あまり気にしない。その先になにかがあると感じたら、そこを入口にしてすすんでゆくのがよい。おおきな世界のなかで一度見失い、再び巡りあう幸せがある。
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