鞠二月二日堂

詩と芸術のブログ

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

土曜日の放課後だった

土曜日の放課後だった二階の教室の窓辺で友達と立ち話をしていた突然 電話が鳴った むかしの映画でしか聞いたことのないジリリリ ジリリリ という耳障りなベルの音だったすぐ後ろの席にダイヤル式の黒い電話機が置かれていた誰がこんなものを持ってきたのだ…

ポー 「ユーラリー」 Eulalie

海外の詩の翻訳シリーズ。 エドガー・アラン・ポー、第2回「ユーラリー」 Eulalie (1845)日本語訳と解説(ポーの目次はこちら)。 1.日本語訳 2.原詩 3.解説 4.翻訳ノート ※ ポーの詩のエッセンスが日本語の詩として上手く伝わるように表現を工夫しながら…

灰の列車

ずいぶんと長いこと歩いてきたこれから どちらに歩いていけばいい?ぼくたちは忽然と消えたように思われるだろう大地の裂け目から地下へと降りていった行き着いた先は廃棄された地下鉄のトンネルだった巨大な炎に焼かれたように すべてが黒く煤けていたかす…

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